首と肩甲骨の話

【休む前のひととき ― 首と肩は前面から✨】

授業をこなして部活が終わり、保護者対応をして、帰宅したらすぐにバタンキュー、とはいかず、深夜までパソコンや書類を見ながら明日の準備。家事や育児もないがしろにはできない…。疲れているかどうかを自覚する余裕もない、という方、多いのではないでしょうか。

運動や身体を大切にすることが大切だとわかってはいても、何からやっていいのかわかならいし、ジムで身体を鍛える時間もない。だから、忙しくてそんな余裕がないんだってば!行きたいのはやまやまだけど!…と、思わず言いたくもなるかもしれませんね。

では、寝る前のひととき、お風呂のひととき、ボーっとするひとときをちょっとだけ利用してみてはいかがでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、首の疲れに意識を向けて、温めてほぐすこと。マッサージ器も温めたタオルも不要です(もちろん、ホットタオルは有効ですが)。

私たちの頭の重さは成人で体重の10%。つまり、体重50Kgの人は5キロもの重さを頸椎1つで支えていることになります。私たちが自覚している以上に、首にかかる負担は相当なもので、疲れがたまれば、肩こりや腰痛、頭痛、全身の倦怠感となって、悲鳴を上げるもの当然で、こんなときは、肩をもんだり、たたいたり、首をぐるぐる回してみたくなりますね。

でも実は、肩や背中のこわばりをほぐすために大切なのは、ここに直接アプローチするよりも、身体の前面、特に首の筋肉や、鎖骨・胸骨の周辺を丁寧にほぐし、温めてあげることなんだそうです(☆強く押さずに少し圧をかけるぐらいのやさしさ、がポイント。強すぎると筋肉が損傷してかえって痛みが生じてしまいます)。

首の前面って意識するのは難しそうですが、ただ上を向いて、20秒ほど制止するだけでOK。喉回りの筋肉が伸ばされたり、首の後ろの部分の疲れを意識することができます。上を向いたまま顎を突き出すと、さらに首前面の筋膜が伸ばされます(あまり人に見られたくないけど:笑)。さらに、上を向いたまま首をゆっくり左右に傾けると、効果的。

余裕があれば、後頭部から鎖骨にかけてつながっている胸鎖乳突筋をほぐすと、老廃物が流れやすくなり、首の痛みや肩こりの解消にもつながります。

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肩や背中のこわばりやこりの大きな要因は、肩甲骨の動き(開閉)の少なさ、つまり、多くの人がPCやスマホをみる機会の多さから猫背や内巻き肩、ストレートネックという、【肩甲骨が開いた状態】のまま過ごしてしまっています。つまり、身体の前面(胸から上の部分)が固まった状況なのです😢だから、いくら肩や背中という背面だけをほぐしてもたたいても、前面の血流が滞っていれば、またすぐに猫背になって、肩こりが再発してしまう・・・。

ぜひ、休む前のひとときにもで、「疲れたなぁ」とつぶやきながらでも、お風呂の中でも、身体の前面をゆっくりほぐして温めながら、1日頑張ってくれたご自分の身体をいたわってみてはいかがでしょうか。

もしお時間があれば、休日にでも、鎖骨やデコルテ、首回りをゆっくりほぐしながら、首と肩の凝りを改善するストレッチ(以下の動画など)をおためしください。

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【肩甲骨ストレッチでもっと身体を楽に…】

①両腕を後ろに伸ばし、両手を組んで、さらに思い切り伸ばし、緩める動作を繰り返す。

②フェイスタオルの両端を握り、頭上でまっすぐ「横に一直線」に伸ばす(腕がピンと伸びている状態)。息を吸い、タオルをゆるめずに、首の後ろまで降ろし、息を吐く(肘が曲がっている状態)。息を吐ききったら、もう一度、息を吸いながら頭上に戻してみましょう(この動きを丁寧に、10回ぐらい繰り返す)。

 

いやいや、こういうのまどろっこしいから、首を思い切りぐりぐりまわし、肩を思い切り揉んで凝りをほぐしたい人もいるかもしれませんが、それだとかえって頭の重みや揉み返しが災いして、肩や首の痛みがよけいにひどくなる場合があります😢😢

「上半身の骨盤」ともいわれている肩甲骨の周りの筋肉をゆっくりほぐすことは、全身に負担をかけずに全身のリンパの流れの改善や冷えやむくみの解消につながります。

さらに、体脂肪率の低下やダイエット効果も期待できる、という嬉しいおまけも♪♪

ちょっとやってみたくなりませんか?