呼吸

「わたしはどんなふうに息を吸い、吐いているのだろう」なんて、日常的に自問する人はほとんどいないでしょう(毎日、そんなこと考えている人がいたら、お目にかかりたい)。それは「呼吸」がわたしたちにとって至極、当たり前の行為だから。でも、呼吸が、わたしたちの動きや感情のバイオリズムと連動していることって、実は日常にたくさんあるなぁと気づかされます。たとえば、怒られたり、怒ったり、イライラしたり切羽詰まっているときは呼吸が速くて浅いし、好きな本を読んでいるときやお風呂に入った後、だれかと楽しいひと時を過ごしたり、思いっきり笑った後などは自然と呼吸がゆったりして、心地よさを感じますよね。

シンプルですが、まずは布団・ベッドにあおむけに寝転んで、「自分の呼吸のペースや深さ」を実感してみること、そして、ゆっくり鼻から吸って口から吐くことを繰り返して、お腹や胸の動きを確かめる・・・まさに「呼吸」のありようを実感してみるのはいかがでしょうか。

よく「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言う人がいますが、ため息ぐらいであっさり逃げるほど幸せは軽くないので、心配ありません。

「今日は(今日も)疲れたぁ」とつぶやきながら、思い切り効果的なため“息”をついて、おいしい空気をたっぷり吸い込む、そんなひとときを楽しんでください。